足裏の指の付け根が痛い4つの原因と悪化リスク解説(足指・親指)

足の指の付け根

足裏の指の付け根が痛い原因がフライバーグ病だった場合の悪化のリスク

足裏の指の付け根が痛いというとき、考えられる原因としてフライバーグ病(第二ケーラー病)があります。

この病気はどのようなものかというと、第二中足骨と呼ばれる骨の先端に壊死していきます。なぜそのようなことが起きるのかというと、原因はまだ明確になってませんが血流が悪くなって十分な酸素・栄養が細胞に届かなくなること考えられます。

たとえば、ハイヒールのように足を圧迫する靴を履いていると、血流が滞ります。そのため患者の多くが女性です。

もし、フライバーグ病を放置すれば、症状が悪化して骨が変形したり関節も炎症を起こして動かなくなるので手術が必要になります。ただ、そうしても元通りの状態になることは難しいでしょう。

足裏の指の付け根が痛いがいたいと感じたら、すぐに病院に行って精密検査を受けてください。レントゲン検査やCT検査、MRI検査をすることで骨の壊死や変形を調べます。

関節が動くのであればパットを使って骨に掛かる負担を減らしたり、ギプスで固定します。症状がときには壊死した部分を切除して、関節の炎症を抑える治療を行います。

足裏の指の付け根が痛い原因が足の神経の損傷だった場合の悪化のリスク

足裏の指の付け根が痛いときには、足の神経の損傷を疑ってみましょう。モートン神経腫とも呼ばれるのですが、足の指の骨の隙間を通っている神経が付け根部分で刺激を受け続けると神経腫と呼ばれる腫れ物ができます。

病気になる原因はつま先が尖っている靴、サイズのあわない靴を履き続けることです。靴のサイズは普通は左右で同じものですが、神経腫ができるのは片足がほとんどです。腫瘍ではありますが、癌と違って転移する心配はありません。

症状としては最初は軽い痛みで、進行して悪化すれば焼けるような痛みがつま先に広がり、サンダルなど先のない靴以外は履けないほどに苦しみます。また麻痺が生じて足の感覚がなくなってくることもあります。

治療は炎症を抑えるためのステロイド注射、そして靴を適切な大きさにしながら安静にする保存療法です。

痛みを抑えるために冷やすと血液の循環が悪くなり、かえって悪化する可能性が高まります。やるならばぬるめのお湯に足を浸したり靴下を重ねるなどして、温めることです。

足裏の指の付け根が痛い原因が足の中足趾節関節痛だった場合の悪化のリスク

足裏の指の付け根が痛いとき、関節の内部にある軟骨が破壊されていることが原因ということがあります。

それは中足趾節関節痛という病気で、関節リウマチのような病気によって引き起こされることもありますし、クッションの働きをする脂肪組織が移動することで足裏の指の付け根に負荷がかかって起きることもあります。

軟骨の破壊は、それらのことによって関節の表面にズレが起きることが原因です。

関節リウマチのように足の指が変形するつちゆび(ハンマートゥ)になると、余計に関節のズレが生じて軟骨の破壊が行われます。またランニングなど過度に走ったり歩いたりすることもよくありません。

症状は触れると軽く熱を持っていることがわかり多少腫れている程度ですが、悪化すれば痛みがひどくなり歩行などがしにくくなります。

靴に衝撃を吸収するソールを入れたりすることで、負荷を減らし痛みを減らしていくのが一般的な治療法ですが、それでも改善が認められないのであれば手術をします。

足裏の指の付け根が痛い原因が種子骨炎だった場合の悪化のリスク

種子骨炎が原因で足裏の指の付け根が痛いときには、親指とつながっている第一中足骨頭に原因があります。

歩いたり走ったりすると、その部分に痛みが起き熱を持ち腫れ上がります。悪化すれば地面に足がついただけでも激痛が走ります。そのため歩行に問題が出る可能性があります。

種子骨炎は、ハイヒールをよく履いたり、ダンスやジョギングなどで中足骨に負荷をかけていると起きます。

特定の靴を履くと症状はひどくなりますから痛みがひどいようであれば、治療をするために問題となる靴を履くのを止めて、ダンスやジョギングなどもの運動をせずに安静にしましょう。

それから足の負担を軽減するためにパットを靴に入れることも行われます。あとはリハビリをして体重を支える足底筋の柔軟性を取り戻し、手術で骨を取り除くこともあります。

もちろん、手術を必要とするまで症状が悪化するのは一部の場合だけで、ほとんどは足の負担を軽減する保存療法でなんとかなります。