基礎代謝量を増やすために大きな筋肉を鍛える必要がある理由
現代は先進国に限れば人類史上最も栄養事情が恵まれた時代ですが、それだけに適度な節制をしていないと簡単に肥満となってしまいます。
体重と脂肪を減らしたい人の多くは、食事制限によるダイエットでこの問題に対処しようと考えがちですが、こうした方法だけで痩せてもリバウンドの危険が高いです。
最も良いのはやはり基礎代謝量を増やすことで、1日のカロリー消費量を高めるという方法です。そしてこれには大きな筋肉を優先的に鍛えるのが効果的なのです。
もちろん小さな筋肉でもカロリー消費量は増やせますが、効率を意識するならまず大きな筋肉からがよいでしょう。
脂肪などは1日の食事で獲得したカロリーが、カロリー消費量を上回るほどについていくので、運動によってエネルギー消費の高い筋肉質の肉体になれば、これまでとまったく同じ食事をしていても体重が増えにくくなるのです。
さらにこれと並行して脂質の多い食べ物の摂取を減らすといった、バランスの良い食事を心がければ短期間のうちに健康的に痩せることも可能です。
筋肉量を効率的に増やすスクワットのメリット・注意点
筋肉量を効率的に増やすことを目標にしている人たちの間で、特に人気の高い種目と言えばスクワットです。なぜ人気なのかといえば、やはりそれは効果の即効性が高いという点にあるでしょう。
トレーニングの効果はメニュー内容によって、成果が出るまでにかかる時間が異なりますが、スクワットの場合は1週間ほどで明確に成果を体感することが可能です。しかも下半身だけでなく上半身までバランス良く鍛えられます。
トレーニング初心者にとって、自分の肉体が良い方向に強化されている実感を得ることは、トレーニングを継続して続ける大きなモチベーションを与えてくれます。
注意点としては十分な効果を得るためには、正しい姿勢と方法で繰り返さなければいけないということです。人間はどうしても楽な姿勢で反復作業をしようとしてしまいがちですが、適切な方法で行わなければ十分な効果は得られません。
座学だけではなくジムで指導を受けたり、動画で動きを確認するなどして正しくトレーニングを行いましょう。
ムリなく基礎代謝量を高めるためのウォーキングのコツ
ジムなどで高価なマシンを使ったトレーニングは、効率的に筋肉を鍛えられる上にスポーツとしても楽しいものですが、人によってはハードな運動は厳しいという人や、時間的制約や経済的制約からこうした施設を利用しにくいという人もいるでしょう。
そんな人におすすめなのが歩くこと、いわゆるウォーキングです。基礎代謝量を高めるコツとしては、普段遣いの靴ではなく専用のシューズを使って運動するということがあげられます。
ウォーキングシューズはスポーツ力学によって、足が振り子運動しやすいように設計されており、効率的な運動をサポートしてくれるので、出来るだけ購入することをおすすめします。
また運動の際は10メートルほど先を見据えるような姿勢をとり、背筋を伸ばして大きく腕を振りながら歩きましょう。足から地面を離す際は親指に力を入れることを心がけるのが大切です。
慣れていないうちは気がつくと身体が楽な姿勢をとってしまうので、人にフォームをチェックしてもらうのも効果的です。
基礎代謝を高める食事メニュー・カロリーの目安は?
基礎代謝量を高める食事メニューを作る際に意識するべきなのは、カロリーを減らしすぎないということです。痩せるためには摂取量を抑えつつ、消費量を増やすしかないのにどうして減らしすぎてはいけないのか?
それは摂取量を抑えすぎた状態が長く続きすぎると、自分の身体が今は十分な食事をすることが出来ない状態なのだと勘違いしてしまい、肉体を省エネモードにしてしまうのです。
省エネモードになると1日のエネルギー消費量が減ってしまうので、食べていないし動いているのに期待したほど痩せなくなってしまいます。
これを防ぐためにも普段の食事は高タンパク低脂質を意識しつつ、1週間に1度は好きな食事をしてもよい日を作るとよいでしょう。
なおダイエット中にとるべきカロリー消費量は、その人の年齢や性別などによっても異なるので、友達がダイエットに成功したからといって、そのまま真似るようなことはせず、自分にあった食事量を確認するべきです。